エックスサーバー(XSERVER)を昔から利用している方に、処理速度の速い新しいサーバーに順に変更できるようになりました。
「新サーバー簡単移行」という名前で、これまでメールの連絡が来て気になっていながらも、自分の中でサーバー移行は難しいと思いこんでいたいので後回しにしていたのです。
しかし、実際に新サーバーに移行してみると、名前の通り本当に簡単でしたよ(ボタンを押して進むだけ)。
(※2021年10月から高速化サーバーの「KUSANAGI」の技術が使えるようになりました。これまでのサーバーを新サーバー移行をする必要があります。以下の同じやり方でできます)
[エックスサーバー(XSERVER)]新サーバー簡単移行の方法と、設定後にわかった2つの注意点についても紹介します。
「データコピーの申請」手順
新サーバー簡単移行は大きく2つの流れになります。まずはデータコピーの申請からスタート。
まず最初にエックスサーバー(XSERVER)にログインします。先日ホームページが新画面になり、よりシンプルになりました。
左にあるメニューから「新サーバー簡単移行」をクリックして下さい。
「新サーバー簡単移行」の画面が出たら、移行するサーバーIDを選択して下さい。
上の画像だと、上の2つが変更できるサーバーになります(複数のサーバーを借りているため)。
下の2つは最新なので変更する必要がありません。「サーバーが最新のため利用できません」と出ています。
今回新サーバーにするのは上の2つ青色の「選択する」をクリックしましょう。
※複数サーバーがある場合は1つずつしましょう。
下の移行可能のところに、新サーバー先も表示されています。これまで4桁のサーバーIDでしたが、5桁になっていました。
それを確認して「データコピーを申請」をクリックして下さい。
すると「旧バージョンのMySQLデータベースが存在しています」というメッセージが出ています。
かなり初期から始めているサイト・ブログの場合は、旧バージョンを使用しているので、そのようなメッセージが出ています。
※ほとんどの方はこのメッセージは出ないと思います。
MariaDB(旧MySQL5.5)のデータベースが存在しています。最新サーバー環境へ移行する場合、これらのデータベースは自動的にMySQL5.7に移行されます。
参考:エックスサーバー「データコピー申請」より
ただこれも自動的に変更してくれるので安心しました。
下の「データコピー申請」ボタンを押して下さい。
「データコピー申請完了」のメッセージが出たらOK。
サーバーを見てみると、この時間帯は「データコピー中:移行状況確認」と出ています。
ここからはデータコピーを始めます。データコピー開始の案内メールが届いていると思います。
このメールによると、データコピーに数時間から最大24時間程度かかると書かれていました。
僕の場合は、1つ目のサーバーはそれほど時間がかからず、1〜2時間、2つ目のサーバーは24時間近くかかりました。
これはサイト・ブログの規模や記事数により時間の違いがあるようです。
例えば3000記事以上書いていたら、結構かかるようです。
「新サーバー簡単移行」の実行
データコピーが完了すると「移行先サーバーの切り替えが未完了のサーバーアカウントがあります」というメッセージが出ています。
これが出ていたら、コピーが完了したということで、「実行画面へ」をクリックして下さい。
データコピー完了と出ているので、「サーバーの切り替え」ボタンを押して下さい。
「移行先サーバーのアクセスについて」によると、移行元サーバーには14日間だけアクセスすることができます。
「DNSレコードの更新について」は「DNSレコードを移行先に更新します」とあります。
メールを使われている方は特に注意して下さい。
下にスクロールすると「サーバープログラム・データベースについて」書かれています。
※これについては下の問題点「常に更新しているブログが数記事消えてしまう場合の解決法」でも書いています。
以上を踏まえて「サーバー切り替えをする」をクリックして下さい。
サーバー切り替え完了が出たら手続きは終了です。お疲れ様でした。
新サーバー簡単移行を終えてわかった2つの注意点
「新サーバー簡単移行」を終えてわかった2つに注意点を書いておきます。できればサーバー移行前に読んでもらうと、僕と同じことをしないと思います。
常に更新しているブログが数記事消えてしまう場合の解決法
「サーバープログラム・データベース」で書かれていたことが実際に僕のブログでも起こりました。
データの更新・書き込みを随時行っているサイトやブログでは、移行元に保存され、移行先には反映されないと書かれています。
常にブログ・サイトを更新している方は、数記事消えている可能性があります(僕は消えていました)。
その場合は最初の画面「新サーバー簡単移行」から「移行したサーバー」をクリックすると「移行完了」と出ます。
「移行元・移行先への操作」から移行元サーバーの「ファイルマネージャ」「phpMyAdmin」を利用して移行先に更新する必要があります。
以上のことから、新サーバーに移行する時は、念の為2〜3日更新しないほうが良いかと思います。
サイトにアクセスすると無効なURLとなり何も表示されない場合の解決法
「新サーバー簡単移行」が終了したので、そのサイトにアクセスすると「無効なURL」と出て、何も表示されないという問題がありました。
これが出た時は、かなり焦りましたが、実はこれは自分のブラウザだけの問題です。
いつも使っているブラウザ、例えばSafariやGoogle Chromeを再読み込みすれば、キャッシュがリセットされ、表示されましたよ。ホッ!
Macの場合は「Command」+「R」を押せばOK。Windowsだと「F5」を押せば表示されると思います。
最後に
エックスサーバー(XSERVER)の「新サーバー簡単移行」の設定方法と、設定後にわかった注意点について紹介しました。
長々と書いてきましたが、注意点がいくつかあるだけで、新サーバーへの移行についてはボタンを少し押すだけで本当に簡単でした。
更新が多いサイトについては、後からでもサーバー元から取り出せますが、先にバックアップを取っていおくのが良いかもしれません。